雑記 5

 

ある日自室にいると、リビングから妹の声

 

「どうしていきなり死んじゃうんだろう、登校拒否とか無しで」

 

 

言葉から察するに(おそらく)いじめが原因で終わらせてしまった人のニュースを見たらしい

 

 

 

その言葉に自分は

呆れるでも悲しむでもなく怒るでもなく

ただただ

 

 

 

仕方ないな

 

 

 

そう思った

 

 

 

妹の言葉に悪気はないのだ

 

本当にわからない

 

それだけ

 

 

 

自分だって彼(或いは彼女)本人ではない

他人が考えることはわからない

 

 

でも、少なくとも妹よりは少しだけ想像できる と思う

 

 

 

口を挟まなかったのは

 

伝えてもわからないだろうというのと

 

伝えきれる力が自分にはないだろうと

 

そういう考えに至ったから

 

 

雑記④

 

以前バイト先で50代くらいのおじさんの社員さんと交わした会話

 

 

社「今4年生だよね、じゃあ22歳?」

 

自分「はい」

 

社「そうか〜、うちの娘の1つ上だ」

 

自分「そうなんですか〜。娘さんは大学生ですか?」

 

 

 

 

 

 

社「うん、大学生だったんだけどね、死んじゃったの」

 

 

 

 

 

 

 

突然の展開。

 

 

どうすべきかわからず「そ、そうなんですか〜…」としか答えられないなんとも不甲斐ない自分。

 

 

会話が終わった後になって、少しずつ少しずつ考えが巡ってくる。

 

 

どうして自分の感覚と思考はいつもこう起動が遅いのか。

まあそれは一度置いておくとして。

 

 

 

 

 

目の前の生きている人間と、亡くなった人の年齢を比べて話すという行為のちぐはぐさ。

 

 

 

死による別れはそれぞれの時間が続くか止まるかで引き離されるっていうことが結果として起こると思うんだけど

 

目の前のあの人の時計は動いてるはずなのに

 

止まっていた

 

多分全てが止まっているわけではなくて、一部分なんだと思うんだけど

 

 

 

 

生きてる人間が持っている時計の全ての部分がちゃんと動いているとは限らないらしい

 

 

その時それを初めて知った

雑記③

 

眠ろうと思ってから2時間。

 

 

 

こんな朝方まで起きていたのは久しぶりだ。

 

 

 

 

 

 

朝が来るまでは 僕だけが正義

 

 

 

 

 

 

そういうことかな。

 

 

だから今日は起きてしまってたのかな。

 

 

 

 

『蒼き日々』plenty

雑記②

 

切れかけの蛍光灯になぜか心が惹かれてしまう。

 

終わりかけてるものにある種の美しさみたいなものを感じるのか。

そういえば桜も散り際の方が好きだ。

 

昨日切れかけて点滅していた向かいのマンションの蛍光灯は、今日見たら切れていた。

でもきっとすぐに取り替えられるんだろう。

雑記

 

夜になってからベランダにでるのが心地よい季節になってきた。

 

今日もいつものように日付が変わってから外に出る。

 

ふと見下ろすとマンションの下を歩いていたおそらくサラリーマンがおもむろにガードレールに腰掛けて、大きくため息をついたように見えた。

コンビニの袋のようなものを持っているから缶ビールでも開けるのかと思ったが、すぐに立ち上がり、私の住むマンションに入っていく。

 

ガードレールに腰を下ろしたわずかな間、彼は何を考えたのだろう。家に帰る前に思わず立ち止まり、考えたこととは一体何なのだろう。

仕事の悩み、恋愛のこと、或いは家族の問題か。

 

気になるけれど私がそれを知る術はない。どうせ明日には忘れることもわかっている。遠くからだから彼の顔も見えなかった。今後すれ違ったりしたとしても気付かないだろう。

 

 

5月とはいえ風がある夜中に外にいるとさすがに冷えるなあ。

部屋に戻ろう。

昨日買ったCDを聴いてから寝るとしよう。

陳列

お題「制服」

 

通っていた高校は、制服がない高校だった。

 

というか、校則がなかった。服装も頭髪も持ち物も制約がなく、常識の範囲内であれば何ら問題がなかった。

 

とはいえ、服装自由には例外があって、式典や校外行事の際には標準服を着なければいけないことになっていた。まあそれさえ着ればカーディガンの色とかはなんでも良かったのだけど。

 

 

1年生の時、創立何十周年だかで式典があって、もちろん生徒全員出席で服装は標準服。なんでだか知らないけど学校じゃなくて他所のホールで行われた。

確か当日は雨で、秋も深まってきた頃で、寒い寒いと文句を言いながら向かったような気がする。

 

 

そうして会場に着いた時に最初に思ったことを、未だに覚えている。

 

 

気持ち悪いな と思った。

 

 

いつもはバラバラな格好をしている全校生徒が、みんな同じ服を着て揃っている様が。

 

 

 

数年後、就活生になった自分がまた同じ思いをすることになるのを、その時以上の嫌悪感を抱くことを、高1の私はまだ知らない。

廃棄

 

「これは少し形が悪いから売れないんだよ」

 

「大きすぎたり、小さすぎたり、崩れてたりするワケあり商品を安く買えるお店です」

 

「商品の味を安定させるために徹底的に管理された機械で製造している」

 

 

 

主に食品に多いと思うんだけど、全てが同じような形、大きさ、重さにならないと『売り物としての価値がない』という思想が恐ろしい。

 

味は変わらないのにほんのちょっと形が悪いだけで『売り物にならない』野菜、味に違いが出るとクレームになるのであろう製造物。

 

 

全部揃える。同じにする。

 

 

 

少しでも違うものははじき出す。

 

 

 

人は人間に対しても同じことをしているなと思うんだ。

 

 

でも人間は組織から"廃棄処分"されても死ねるわけじゃないから、苦しいよな。